第173話

エイラが帰宅すると、リラはリビングのラグにうつ伏せに伸び、ローテーブルの上に開いたノートパソコンを置いたまま、下書きにすっかり没頭していた。声をかけようとしたエイラを、ミセス・ジョーンズが唇に指を当てて制した。

「邪魔しないでって言われまして」家政婦が囁く。

エイラはうなずいた。考えの途中で遮られるのは、集中を壊すいちばん手っ取り早い方法だ。ミセス・ジョーンズが熱いスイカズラ茶をマグで持ってきてくれたので、エイラはソファの背後に腰を落ち着け、リラが編集を終えるまで静かにそれを飲んだ。

数分後、リラが仰向けにひっくり返った。

「やっと!」

ミセス・ジョーンズがにやりと笑い、顎でソファを...

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